2025.07.09
会社の会計、税理士と会計士どっちに頼む?
会計や税務の相談先としては、税理士や公認会計士が挙げられます。 税理士も公認会計士も会計や税務の専門家ですが、中小企業はどちらに依頼すべきなのでしょうか。 ここでは、税理士と公認会計士の主な違…
DX化による効果を最大化するためには、まず自社の業務における「機械に任せること」と「人が担うこと」を見極めることが重要です。これを正確に把握することが、生産性向上の鍵となります。
目次
機械化を効果的に実施するためには、機械の特性・得意分野を理解することが不可欠です。そうすることで、人がおこなう作業を単純に置き換えるのではなく、付加価値の高い自動化となるでしょう。
ここでは、機械の得意分野をふまえ、自動化する効果の高い業務を解説します。
機械化に対して不安を抱く経営者も少なくありません。しかし、機械の得意分野を生かすことで、人の負担を大きく減らすことができます。代表的な得意分野として、入力データの記憶と反映、事前に設定されたルールに基づく正確な処理、条件や類似点に基づく分析が挙げられます。
入力された情報をそのまま記憶し、指示通りに出力可能です。また、事前に設定したルールや条件を忘れることなく正確に適用できます。
指定条件のもと、正確に計算をおこないます。一度に扱えるデータ量、処理速度、精度のいずれも人間の能力をはるかに超えています。
設定した条件に基づいてデータの選別や類似点の抽出がおこなえます。複雑な分析結果を数値だけでなく、グラフや一覧に整理することも可能です。
定型業務である仕訳や取引情報の登録作業など、ルールに基づき処理をする業務は自動化との相性が良好です。さらに、税率計算や残高の自動算出など、複雑な計算が求められる作業でも、ヒューマンエラーリスクを最小限に抑えられます。煩雑な日常業務を自動化すれば、経理担当者の工数を大きく削減可能です。
勤怠打刻から勤務時間集計、給与計算、税金控除などの一連の流れも、機械に任せることで効率化が図れます。自動アップデートで税法や制度の改正にも適切に対応でき、従業員ごとに条件が異なる賃金計算の正確性が格段に向上するでしょう。正しい労働時間の把握で従業員の過重労働防止が実現し、労働環境の改善にも繋がります。
データ検索、情報集計、トレンド分析、さらにそれらをまとめた資料作成も機械が得意とする作業です。これにより、経理業務における決算資料や税務申告書類作成が容易になります。また、営業活動をサポートする名刺管理や鼓動分析にも役立ち、営業事務作業の負担軽減にもつながります。
機械の能力が向上する一方で、人にしかできない業務も存在します。機械による自動化やサポートを受けながらも、最終的な判断を人がおこなう必要があることは少なくありません。
ここでは、人が得意とする分野を確認し、自動化との使い分けについて解説します。
人の最大の強みは、ゼロからの創造や推論、感覚的に対応することなどが挙げられます。
機械が提供する分析データや情報から状況に応じた判断を下すこと、新たな発想を得ることは、人にしかできません。柔軟な意思決定には、経験によって培われたノウハウと洞察力が不可欠です。
何もないところから独自のモノを生み出すこと、既存の枠組みを超えたアイデアを生み出すことは、人間固有の特性といえます。この能力は、新しい価値を創り出し企業の競争優位性を築くために重要です。
営業活動や顧客サービスにおいて、人間の感情理解とコミュニケーション能力は不可欠です。しかし、表情や言外から相手の反応を汲み取り臨機応変に対応することは、機械には困難でしょう。また、企画の立案や商品のアイデア出しなどクリエイティブな場面においても、人の「ひらめき」や創造力が発揮されます。
企業の方向性を決定する経営判断には、人の高度な判断力が必要です。機械によるデータ処理を活用しつつ、戦略的な意思決定は人が担うべき業務といえます。
DX化は単なるツール導入ではなく、「機械の強み」と「人の強み」を最大限活かす業務設計が必要です。成功に向けたアプローチを4つのステップで解説します。
現状の業務フローを分析し、課題を洗い出すことがDX化成功の第一歩です。業務フローの重複やボトルネックの解消だけでなく、自社に必要なDXを見極めるためには以下のポイントが重要になります。
自社の課題を明らかにして、DX化により何を目指すのかを具体的に定めることが重要です。ここが曖昧では何のためのDXなのかを見失い、継続できなくなるでしょう。
目標が明らかになると「何をどうすべきか」が見えてきます。その道筋に従い、機械に任せる部分と人が判断すべき部分を区別しておきましょう。
一口にDXといってもツールや方法はさまざまです。DX化を希望する業務の優先順位や予算も考慮して、慎重に決定する必要があります。
クラウドサーバー上のシステムにアクセスして使用するクラウド型ツールは、ネット環境さえあれば、いつでもどこからでも作業可能です。アップデートの自動化やリモートアクセスの利便性、複数人での情報共有、さらにコスト面でもインストール型よりも優れています。
目標達成に適したツールを選定する際には、経営陣だけでなく現場の声をしっかりと聞くことが重要です。また、多機能が使いやすいわけではありません。自社の規模や課題に合う機能があること、直感的に操作できることなどが大切です。
選定したツールの導入から運用までをスムーズにおこなうためには、業者によるサポートも視野に入れて検討することをおすすめします。変化に対する抵抗を最低限に抑え、社内全体がメリットを実感することができるでしょう。
導入時のサポートについては、下記コラムで詳しく解説しています。
https://keiri-outsourcing.com/column/column-8710/
業務効率化のメリットを増やすには「クラウドツール導入サポート」の利用が◎
データ連係や移行、初期設定などをおこないます。ここでミスがあると、その後の運用に大きな影響をおよぼすため、適切にかつ速やかにおこなうことが重要です。リソースが足りない場合は、プロに任せましょう。
オペレーター担当者だけでなく、全社員を対象とした説明会や質疑応答の場、研修を実施します。透明性を高め、システムへの信頼が生まれることで、安心して各自の業務に活用することができるでしょう。また、マニュアルを作成して標準化を図ることで、担当者不在時でも対応可能になります。
ツール導入がゴールではありません。適切な運用と日常化のためには、定期的な効果測定と改善活動が不可欠です。
KPI(重要業績評価指標)とは、企業や業務の目標達成度を数値で測る指標です。これを設定することで、機械と人の業務バランスを客観的に評価でき、改善の方向性が明らかになります。
定期的な社内研修を実施し、最新の業務改善策を取り入れることで、DX効果の持続が期待できます。
DX化の真の価値は、機械と人の役割分担を明確にし、それぞれの強みを最大限に活用することです。機械には正確性とスピードが求められる定型業務を任せることで、人が判断力と創造力を発揮する戦略的業務に集中できます。この役割分担により、企業全体の生産性向上と従業員の満足度向上を実現できるでしょう。
また、導入や運用には一定のコストが発生しますが、長期的な業務効率化によって総合的なコストダウンが期待できます。
機械化を不安に感じる要因には、「機械に何ができるのかわからない」「人の役割がなくなるのではないか」という漠然とした懸念があるのではないでしょうか。
機械が得意なこと、人にしかできないことを明確にすることで、人の能力を生かしながら機械を活用することができます。
本コラムで紹介したようなDX化を無理なく継続するためには、適切な初期設定が欠かせません。
導入時におこなう最適な業務フロー構築と適切な条件づけは、DX化の成否を大きく左右します。
貴社の状況や課題の把握、導入すべきルールなどを見極めるためにも、一貫したサポートを受けることをおすすめします。
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