十日市場駅

初回無料相談

お問い合わせ

0120-692-916

受付・営業時間 8:30~17:30 (平日)

コラム

2025.07.30
250601 夏の繁忙期をスムーズに乗り切るアウトソーシング活用方法

中小企業では、夏に経理業務の負担が増えるケースが珍しくありません。経理担当者は、残業時間が増加してストレスをため込んでしまうこともあるでしょう。場合によっては、担当者以外の社員のサポートが必要になることもあります。

結果として、トラブルやミスが発生するリスクが高まるでしょう。企業全体の生産性低下にもつながる可能性があるため、放置できない問題です。

<目次>

夏の経理業務が特に集中する理由

それでは、なぜ夏になると経理業務が集中してしまうのでしょうか。有効な対策を検討には、理由を把握する必要があります。ここでは、多くの中小企業に共通している理由のうち、主要な4つをご紹介します。

理由1:上半期の締め作業

国税庁が公表している「統計年報(2022年度版)」には、決算期別の法人数が掲載されています。同データによると、多くの企業が3月に決算期に設定していることがわかります。

3月決算の企業では、4月から9月が上半期に当たるため、夏には半期決算の準備が本格化します。これが、経理担当者の業務負担が夏に増加する理由の1つです。

理由2:夏期休暇の集中

夏は連続休暇を取得する社員が集中するため、社内が一時的な人手不足に陥ることも理由の1つに挙げられます。経理業務においては、経理担当者だけではなく、業務上必要な承認を行う担当者が休暇を取得する場合にも影響が出るでしょう。担当者の不在によって業務が停滞したり、他部門の社員に代行を依頼した結果、混乱が生じたりする場合があります。

理由3:賞与支給月の集中

賞与を年2回に設定している企業では、夏の賞与は6月から7月にかけて支給されることが一般的です。賞与は、企業の規定に従って算出した支給額から、健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税などを控除する必要があります。経理担当者は、日常業務に加えて、これらの賞与計算や支払処理、源泉徴収事務などを行うため、賞与支給月の業務負担が増加するでしょう。

理由4:企業独自の繁忙期とバッティング

業種や業態によっては、夏が書き入れ時になる企業があります。例えば、夏休みで利用客が増える旅行やレジャー、ホテル関連の業界や、夏のセールを実施している小売業界などです。このような企業では、これまでに挙げた経理業務の集中要因と企業独自の繁忙期が重なるため、経理担当者の業務負担がさらに増加するでしょう。

繁忙期に起こりがちな経理トラブルとリスク

中小企業特有の夏の繁忙期には、経理業務のトラブルが発生しやすくなります。こうしたトラブルが引き起こす経営リスクは、軽視できるものではありません。ここでは、実際に起こりやすい経理トラブルをご紹介します。

入力ミス・計上漏れ

夏の繁忙期には、数字の入力ミスのほか、売上や経費の計上漏れといったミスが発生しやすくなります。主な原因として、人手不足のために経理担当者の負担が大きくなりすぎていることが挙げられるでしょう。

また、担当者が休暇などで不在の際には、代理で作業を行う社員が業務に不慣れだったり、引き継ぎが不十分だったりすることから、ミスが発生しやすくなります。

伝達ミス・承認漏れ

経理担当者や承認担当者などがそれぞれ夏期休暇を取得することで、通常とは異なる状況が生まれます。これにより、本来であれば話を通すべきところに通っていなかったというミスが起こりやすくなるでしょう。また、承認担当者が不在になることで、思わぬところで承認手続きが止まってしまうケースも考えられます。

期日遅延

夏期休暇を取得するのは、自社の社員だけではありません。取引先の担当者も夏期休暇を取得する可能性が高いでしょう。自社や取引先の担当者が不在になる期間が挟まることで、業務の進行が滞ったり、ミスが起きやすくなったりする恐れがあります。期日の遅延が発生した場合には、取引先との信頼関係を損なうリスクが高まるでしょう。

担当者の業務過多

1人経理が行われている多くの中小企業では、業務が止まってしまうことを恐れて、担当者が休暇を取りにくい傾向があります。他の社員が休むことで担当者への業務負担が増し、ストレスの蓄積につながることも少なくありません。そのことがモチベーションの低下を招き、ミスやトラブルを誘発する可能性があります。

夏の繁忙期はアウトソーシングで解決

これまで、中小企業における夏の繁忙期が発生する理由と、そこからが生じるトラブルやリスクについて説明してきました。このような一時的な人手不足や、それに伴う混乱の対策には、即効性が高く柔軟な対応が可能なアウトソーシングの導入が適しています。

アウトソーシングできる具体的な業務例

経理業務のアウトソーシングを活用する際は、期間や委託量を限定することで、コストを抑えて確実に業務を進められます。夏期限定であれば、具体的には次のような業務を委託すると効果的です。

  • 給与計算・社会保険手続き:夏に賞与を支給している企業では、給与計算や社会保険の手続きをアウトソーシングすると負担を大きく減らすことができます。特にイレギュラーとなる賞与の計算や、それに伴う税金の計算をプロに任せることで、ミスのない確実な対応が可能となるでしょう。
  •  
  • 月次・半期決算業務:月次・半期決算に関わる業務のアウトソーシングは、単なる業務負担の軽減以上のメリットがあります。半期決算の準備で中心となるのは、帳簿の確認です。業種によっては、実地棚卸も必要になるでしょう。これらの作業を専門知識のあるプロと連携して進めることで、ダブルチェック機能が働き、年次決算に向けた準備の負担を大きく軽減できます。
  •  
  • 売掛金回収・買掛金支払:3月決算の企業が多く、取引先も夏に半期決算業務を抱えている可能性が高いことから、この時期の売掛金回収や買掛金支払い管理は特に重要です。これらを確実に行うためには、アウトソーシングの活用が有効で、掛取引フローの最適化や資金繰りの改善にもつながります。
  •  
  • 日常的な記帳業務:日常業務をアウトソーシングすることで、経理担当者が夏の繁忙期処理に集中できる環境が整います。また、日々の仕訳記帳をプロに任せることによって、経理データの正確性向上が期待できるでしょう。

アウトソーシングで得られるメリット

一時的な人手不足の対策としては、期間限定で派遣社員を受け入れたり短期アルバイトを雇ったりする方法も考えられますが、アウトソーシングにはそれらにはない独自のメリットがあります。アウトソーシングを選ぶべき主な理由は次の通りです。

  • 即時性と柔軟性:派遣社員やアルバイトは、初期の教育や研修が不可欠なため、即戦力としては活用しにくい場面もあります。しかし、経理業務をアウトソーシングする場合には、専門知識とノウハウを持ったスタッフが作業を行うため、自社での教育は必要ありません。また、依頼する作業内容は予算や状況に合わせて、柔軟に調整可能です。すぐに業務を開始できるため、より早く効果が実感できるでしょう。
  •  
  • 専門性の確保:経理業務には、簿記や税務などの専門知識が必要です。担当者の知識不足は判断ミスや処理ミスを招き、大きなトラブルに発展する恐れもあります。専門性の高いアウトソーシング業者を選ぶことで、知識と経験を備えた人材に業務を委託でき、安心感のある運用が実現するでしょう。
  •  
  • コスパが良い:夏の繁忙期に発生する業務の多くは、一時的でありながら専門性が高く、手続きも複雑です。そうした業務に対して、必要な分だけを期間限定で委託できる経理業務のアウトソーシングが、コスト効率に優れた手段となります。自社でスタッフを抱えるよりもコストを抑えつつ、プロの知識やノウハウを柔軟に活用できる点が大きなメリットです。
  •  
  • リソースの再配分:経理業務のアウトソーシングを活用することで、スタッフを育成する手間が省けます。また、業者にデータのチェックまで任せられるため、監督する必要がありません。これまで、夏の繁忙期に大きな負担を強いられていた経理担当者や、応援に回っていた他部門の社員が、それぞれのコア業務に専念できるでしょう。

アウトソーシングの活用メリットについては、以下のコラムでも述べています。

https://keiri-outsourcing.com/column/column-6878/
中小企業こそ経理をアウトソーシングすべき5つの理由

まとめ

夏の繁忙期に経理業務のアウトソーシングを活用することで、コストを抑えて業務効率化が図れます。まずは夏限定のスポット利用から始めて、その後は必要に応じて部分的な継続利用に切り替えるのも良いでしょう。

弊社では、丁寧なヒアリングを実施して貴社の状況を的確に把握した上で、必要なポイントを押さえて最適なアウトソーシングのプランをご提案いたします。

神奈川 横浜・町田経理アウトソーシングオフィスは、経理・税務・経営に関するお客様のあらゆる課題を解決する総合会計事務所です。創業50年以上の歴史を持ち、約100名の専門家がお客様の事業を力強くサポートします。

私たちの4つの強み
①大規模かつ専門家によるチーム対応

約100名体制の経理・税務・経営のプロフェッショナルが、お客様の状況に合わせた最適なソリューションを提供します。複雑な課題も多角的な視点から解決に導き、お客様の成長を強力に後押しします。

②バックオフィス業務の効率化とコスト削減

会計・経理業務から給与計算、各種コンサルティングまで、DX化推進とアウトソーシングを支援します。これにより、お客様は本業に集中でき、業務の効率化と人件費などのコスト削減を同時に実現します。

③クラウド活用によるリアルタイム経営

最新のクラウド会計システムを積極的に活用し、経営数値のリアルタイムな把握を可能にします。これにより、迅速な経営判断をサポートし、事業の成長を加速させます。

④幅広い専門サービス

経理・税務の基本サポートに加え、会社設立、相続、さらには医療機関や社会福祉法人に特化した専門的なコンサルティングも提供します。お客様の事業フェーズや業界に合わせたきめ細やかなサポートが可能です。

バックオフィスの改善や、経理・労務、経営に関するお悩みを信頼できる専門集団に任せたい経営者の方は、ぜひお問い合わせください。

>>お問い合わせはこちら

この記事を担当した税理士
株式会社YMG コンサルティングラボ 部長代理 興梠 貴裕
保有資格弥生インストラクター資格 / 日商簿記3級
専門分野IT
経歴業務系システム業界に身を置いて12年目。様々な業種のお客様のシステム導入に関する多くの相談実績が有り 導入実績も多数。常にお客様目線で対応し、お客様の課題解決に全力で取り組む姿勢に定評有。
専門家紹介はこちら

0120-692-916

受付時間:8:30〜17:30(平日)

経理サポートメニューsupport menu
弊社サービスのご利用の流れ

最新コラムcolumn

経理・労務で経営者へ
バックオフィス業務の改善に役立つノウハウ情報をお伝えします!

もっと見る
PAGETOP