十日市場駅

初回無料相談

お問い合わせ

0120-692-916

受付・営業時間 8:30~17:30 (平日)

コラム

2026.04.21
AIに奪われない仕事と、部分的DXのすすめ

AI(Artificial Intelligence)の進化によって、「自分の仕事がAIに置き換わるのではないか」と不安を感じる方は少なくないでしょう。しかし、AIが得意な領域と人間にしかできない領域は、明確に異なります。だからこそ、両者の違いを踏まえて役割を整理することが重要です。

本コラムでは、AI時代の職場で求められる「人間ならではの価値」について解説します。さらに、「全てをAIに任せるのではなく、得意な部分だけをDX化する」という現実的なアプローチを紹介しています。

<目次>

AI時代に仕事はどう変わるのか

独立行政法人中小企業基盤整備機構の2025年調査で、DXに取り組む中小企業の28.4%が「AIの活用に取り組んでいる」と回答しました。この割合は2024年調査の14.3%から大幅に上昇しており、中小企業にもAIが急速に浸透しつつあることが分かります。

AIの活用が広がる中、AIの得意・不得意な領域を理解し役割分担を行うことが、これからの働き方の前提となります。

AIが得意な仕事・不得意な仕事

AIが得意な仕事は、大量データの高速処理や自動化、分析などの領域です。AIは、膨大なデータを短時間で処理し、同じ手順を正確に繰り返すよう設計されています。また、統計的なパターン認識に基づいて判断するため、明確なルールや十分なデータがあるほど精度が高まる仕組みです。

一方、曖昧な状況での判断や感情の理解など、人間の感性や経験が求められることは不得意です。こうした領域は、人が担う部分として残り続けるでしょう。

AIが得意な業務例:定型処理・データ整理・要約

AIは、手順が決まっていて繰り返し発生する作業を高い精度で処理できます。具体的には、次のような業務が該当します。

・データの整理・集計
・定型的な書類作成
・文章の要約
・スケジュール調整
・ルールと入力内容の整合性チェック
・パターンに基づく分類・仕分け

AIが苦手な業務例:文脈理解・感情把握・創造性

AIが苦手とするのは、人間の経験や感性、対人関係に基づく判断が求められる業務です。例えば、次のような内容が挙げられます。

・文脈の読み取り
・相手の感情理解
・ゼロからの創造的発想
・信頼関係の構築
・状況に応じた柔軟な判断
・価値観や背景を踏まえた意思決定

AIに代替されない人間の価値

AIがどれほど進化しても、人間が持つ「非定型の力」は簡単には代替されません。AIとの適切な役割分担を考えるうえで、人間ならではの価値が特に発揮できる領域を把握しておくことが重要です。以下に代表的な5つの領域を整理します。

【感情理解】相手の意図や背景を読み取る力

言葉にされないニュアンスや感情の機微を読み取り、適切に対応する力は人間ならではのものです。AIでは、顧客の状況を察知して関係性を築くことは難しいでしょう。このような能力は、営業・接客・マネジメントの場面で特に重要になります。

【調整力】チームを動かすコミュニケーション力

メンバーそれぞれの状況や強みを把握しながら最適な役割分担を行い、組織全体を動かす調整力は、組織運営に不可欠な能力です。状況に応じた柔軟な対人調整を行うことはAIには難しいため、人間が価値を発揮します。

【創造性】新しい価値を生む発想力

過去のデータには存在しない新しいアイデアを生み出すことや、ゼロから価値を創造することは、人間にしかできません。なぜなら、AIは過去の膨大なデータを用いて、パターンの延長線上で処理を行っているからです。創造性は人間にしか発揮できない能力といえるでしょう。

【企画力】アイデアを形にする構造化の力

発想を目的に沿って整理し、実行可能なプランへと落とし込むのはAIが代替しにくい領域です。人間には状況を多角的に捉え、優先順位を判断しながら計画を立てる構造化の思考力があります。

【意思決定】複雑な状況での判断力

経営判断や業務の優先順位付けなど、複合的な要素が絡み合った状況での判断は、人間が担うべき領域です。AIはデータに基づく分析や選択肢の提示を行えるものの、責任を伴う最終的な意思決定は人間にしか行えません。

中小企業のDXはどこから始める?AI活用の優先順位

リソースの限られている中小企業にとって、大掛かりな投資や体制変更を伴うDX化は現実的ではありません。自社の全ての業務をAI化する必要はなく、AIが得意な部分に限定してDX化する方法が効果的です。まず、自社業務の棚卸しから始めることが求められます。

自社業務の棚卸しと「AI化すべき部分」の見極め方

DXを始める前に、自社の業務を一度分解して整理することが重要です。この棚卸しで、どの業務に時間がかかっているか、どこで繰り返し作業が発生しているかを具体的に洗い出します。これにより、AIが得意な領域を的確に見極められます。

AI化に向く業務:手順が明確・量が多い作業

手順が明確に決まっており、処理量が多く、人間による判断を必要としない業務は、DX化の優先候補として検討する価値があります。データ入力や書類の仕分け、定型メールの送信などが典型例です。

AI化に向かない業務:感情理解・交渉・創造性

顧客との関係構築、価格交渉、新しい企画の立案など、感情理解や創造性が求められる業務はAI化に向きません。このような業務は引き続き人間が主体となって担い、AIはあくまでサポート役として位置づけるのが適切です。

小さく始めるDX:まずは「1業務1ツール」

1つの業務に1つの生成AIツールから始めることで、成功体験を積み重ねながら無理なく範囲を広げられます。特に負担が大きい業務や単調な繰り返し作業から着手すると、効果が出やすいでしょう。ここでは、具体的な業務を5つ挙げ、課題とAIによる改善効果を紹介します。

会議メモ自動化:議事録作成の効率化

【課題】録音・メモ取り・議事録作成に時間がかかり、会議後の共有が遅れがちになる
【AIの得意分野】音声の文字起こし、要点の抽出、議事録の自動整形
【活用方法】会議を録音し、生成AIに「要点をまとめて」と依頼するだけで利用可能
【導入効果】メモ取りの負担軽減、会議後の即時共有、抜け漏れの防止

経理入力のAI化:記帳・仕訳の自動化

【課題】領収書の整理、請求書の入力、仕訳の判断など反復作業が多い
【AIの得意分野】OCR(Optical Character Recognition:画像からテキストへの変換)、自動仕訳候補の提示、入力内容のチェック
【活用方法】領収書や請求書をAIに読み取らせ、仕訳候補を確認するだけで記帳が完了
【導入効果】入力作業の削減とミスの低減、月次処理の迅速化による経営判断のスピードアップ、担当者の負担軽減

営業資料のAI作成:提案書のたたき台生成

【課題】提案書の構成を考えたり、文章をゼロから作成したりするのに時間と労力がかかる
【AIの得意分野】文章生成、構成案の作成、要点整理
【活用方法】「この商品を提案する資料の構成案を作って」と生成AIに依頼するだけで実行可能
【導入効果】数分で「たたき台」が完成し、担当者は内容の磨き込みに集中、提案スピードが向上

社内ナレッジ検索:探す時間の削減

【課題】過去の資料、議事録、マニュアルを探すのに時間がかかり、業務効率が下がる
【AIの得意分野】文書の検索、要約、Q&A生成
【活用方法】よく使う資料をデジタル化して生成AIに読み込ませ、「この資料のポイントを教えて」と質問するだけで情報を取得
【導入効果】必要な情報への素早いアクセス、新人教育の円滑化、社内の属人化解消

メール返信の下書き作成:定型文の自動化

【課題】問い合わせ対応や社内連絡など、似たような内容のメールを繰り返し作成する手間が積み重なる
【AIの得意分野】メール文面の生成、トーンの調整、要点の抽出
【活用方法】「このメールに返信文を作って」と生成AIに依頼するだけで下書きが完成
【導入効果】下書き作成時間の大幅な削減、文面品質の安定、担当者の負担軽減

AIと人間の役割分担を明確にする

AIと人間が担う部分を明確に切り分けることで、職場全体の生産性が向上します。AIには定型作業を任せ、人間は判断・創造・関係構築に集中するという分け方が、最も大きな効果を生みます。

部分的なDXに効果的なツール

会議メモの自動化、資料・返信メールの下書き、データ整理、ナレッジ検索など、AIが得意な領域に限定してツールを導入することで、無理のないDXが実現可能です。日常業務の負担を軽減するツールには無料版や体験版も多く、手軽に試せます。

会議の効率化に向けたAIツール活用については、下記コラムでも詳しく紹介しています。
https://keiri-outsourcing.com/column/column-10411/
会議の効率化で成果を最大化!DX時代の最適な会議運営法

まとめ:AI時代に中小企業が取るべき一歩

AI時代の中小企業に求められるのは、AIに全てを任せることではありません。

AIの得意・不得意と人間ならではの価値を理解したうえで、AIが得意な部分だけをDX化することが最も現実的で効果的なアプローチです。

まずは業務の棚卸しを行い、どこからAIを活用できるかを検討することが生産性の向上の第一歩になります。

弊社では、丁寧なヒアリングを通じて貴社の状況を分析し、最適なプランをご提案しております。

初回面談は無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

神奈川 横浜・町田経理アウトソーシングオフィスは、経理・税務・経営に関するお客様のあらゆる課題を解決する総合会計事務所です。創業50年以上の歴史を持ち、約100名の専門家がお客様の事業を力強くサポートします。

私たちの4つの強み
①大規模かつ専門家によるチーム対応

約100名体制の経理・税務・経営のプロフェッショナルが、お客様の状況に合わせた最適なソリューションを提供します。複雑な課題も多角的な視点から解決に導き、お客様の成長を強力に後押しします。

②バックオフィス業務の効率化とコスト削減

会計・経理業務から給与計算、各種コンサルティングまで、DX化推進とアウトソーシングを支援します。これにより、お客様は本業に集中でき、業務の効率化と人件費などのコスト削減を同時に実現します。

③クラウド活用によるリアルタイム経営

最新のクラウド会計システムを積極的に活用し、経営数値のリアルタイムな把握を可能にします。これにより、迅速な経営判断をサポートし、事業の成長を加速させます。

④幅広い専門サービス

経理・税務の基本サポートに加え、会社設立、相続、さらには医療機関や社会福祉法人に特化した専門的なコンサルティングも提供します。お客様の事業フェーズや業界に合わせたきめ細やかなサポートが可能です。

バックオフィスの改善や、経理・労務、経営に関するお悩みを信頼できる専門集団に任せたい経営者の方は、ぜひお問い合わせください。

>>お問い合わせはこちら

 

 

 

この記事を担当した税理士
株式会社YMG コンサルティングラボ 部長代理 興梠 貴裕
保有資格弥生インストラクター資格 / 日商簿記3級
専門分野IT
経歴業務系システム業界に身を置いて12年目。様々な業種のお客様のシステム導入に関する多くの相談実績が有り 導入実績も多数。常にお客様目線で対応し、お客様の課題解決に全力で取り組む姿勢に定評有。
専門家紹介はこちら

0120-692-916

受付時間:8:30〜17:30(平日)

経理サポートメニューsupport menu
弊社サービスのご利用の流れ

最新コラムcolumn

経理・労務で経営者へ
バックオフィス業務の改善に役立つノウハウ情報をお伝えします!

もっと見る
PAGETOP