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2026.05.22
締め処理が間に合わない!月次決算を早く正確に終わらせるコツ  作業の優先順位と、経営支援につながる“見せる月次資料”作り。

こんにちは。月末や月初になると、「締め処理が終わらない」「月次決算の数字が合わない」「経営会議までに資料が作れない」と悩む経営者や経理担当者は多いのではないでしょうか。

月次決算は、法律で必ず毎月行う決算ではありません。しかし、会社の売上・利益・資金繰りを早く確認し、経営判断に活かすためには欠かせない管理業務です。年に1回の決算だけでは、赤字の原因や資金不足の兆候に気づくタイミングが遅くなることがあります。

この記事では、月次決算の締め処理を早く正確に終わらせるコツ、作業の優先順位、経営支援につながる“見せる月次資料”の作り方を解説します。月次決算を早めたい経営者や、毎月の締め処理に追われている経理担当者はぜひ最後まで読んでみてください!

月次決算の締め処理が間に合わない原因

月次決算の締め処理が遅れる原因は、経理担当者の作業スピードだけではありません。多くの会社では、請求書の回収、経費精算、売上確認、在庫確認、入金確認など、複数の作業が月初に集中しています。

月次決算は、毎月の業績を確認するための社内向け決算です。月次決算を早く作成できる会社は、売上の変化、利益率の低下、資金繰りの悪化に早く気づけます。反対に、月次決算が毎月20日以降になる会社では、前月の課題を把握した時点で当月の半分以上が過ぎていることになります。

国税庁は、インボイス制度において仕入税額控除のためにインボイスの保存が必要であると説明しています。また、電子帳簿保存法では電子取引データの保存対応も求められます。月次決算の締め処理では、税務上の保存ルールを意識しながら、請求書や領収書の確認を進める必要があります。

月次決算の締め処理が遅れる原因1:資料が集まらない

月次決算の締め処理で最も多い原因は、必要資料が期限までに集まらないことです。営業担当者が請求書を提出していない場合、経理担当者は売上や仕入の確認ができません。従業員の経費精算が遅い場合、旅費交通費や交際費の金額が確定しません。カード明細や通帳データの確認が遅れる場合、未払金や入金消込も後ろ倒しになります。

私が中小企業の経理改善を支援した際も、月次決算が遅い会社の多くは「経理が遅い」のではなく「経理に資料が届かない」状態でした。月次決算の締め処理を早めるには、経理部門だけで頑張るのではなく、会社全体で提出期限を決める必要があります。

月次決算の締め処理が遅れる原因2:確認作業が属人化している

月次決算の締め処理では、担当者だけが分かる確認作業があると遅れやすくなります。例えば、「この取引先の請求書は社長に確認する」「この勘定科目は前任者のルールに従う」「この経費は担当者の判断で処理する」という状態です。

属人化した月次決算は、担当者が休むだけで止まります。担当者が退職した場合、過去の処理理由が分からず、決算時に修正が増えることもあります。月次決算の締め処理を安定させるには、判断基準をメモやマニュアルに残し、誰が見ても同じ処理ができる状態を作ることが重要です。

月次決算の締め処理を早くする作業の優先順位

月次決算の締め処理を早くするには、すべての作業を同じ重さで進めないことが大切です。月次決算では、経営判断に大きく影響する数字から優先して確定させます。

経理担当者は、細かい領収書の確認に時間をかけすぎることがあります。しかし、経営者が早く知りたい数字は、売上、粗利、人件費、固定費、資金残高です。月次決算の締め処理では、金額の大きい項目と経営判断に直結する項目を先に押さえると、資料作成までの流れが早くなります。

月次決算の締め処理は売上と売掛金を最優先する

月次決算の締め処理では、最初に売上と売掛金を確認します。売上は会社の業績を判断する中心の数字です。売掛金は、請求漏れや入金遅れを見つけるために重要です。

例えば、月末締め翌月末入金の取引先が多い会社では、請求書の発行漏れが1件あるだけで資金繰りに影響します。100万円の請求漏れが発生した場合、入金は1か月以上遅れる可能性があります。月次決算の締め処理では、売上計上、請求書発行、売掛金残高、入金予定をセットで確認しましょう。

月次決算の締め処理は仕入と在庫を次に確認する

月次決算の締め処理では、売上の次に仕入と在庫を確認します。粗利は、売上から売上原価を差し引いて計算します。仕入や在庫がずれると、月次決算の利益が大きく変わります。

製造業、建設業、卸売業、小売業では、在庫や未成工事支出金の確認が遅れると月次決算の精度が下がります。例えば、月末時点で30万円分の商品が在庫として残っているのに全額を原価処理すると、当月の利益が30万円少なく見えます。月次決算の締め処理では、完璧な棚卸が難しい場合でも、主要商品の数量や大口案件の進捗だけは確認する仕組みを作ることが大切です。

月次決算の締め処理は経費精算の期限を固定する

月次決算の締め処理では、経費精算の期限を毎月固定することが効果的です。経費精算の提出期限があいまいだと、経理担当者は何度も確認連絡をすることになります。確認連絡が増えるほど、月次決算の作業時間は長くなります。

おすすめは、「翌月3営業日までに経費精算を提出」「期限後の提出は翌月処理」「5万円以上の経費だけ例外確認」というルールです。金額の小さい経費を追いかけすぎると、月次決算全体が遅れます。経営判断に影響する金額を優先し、少額経費はルールで処理すると、締め処理は早くなります。

月次決算の締め処理を正確にする仕組み作り

月次決算の締め処理は、早さだけを求めるとミスが増えます。早く正確に終わらせるには、作業を人の記憶に頼らない仕組みに変える必要があります。

特に中小企業では、1人の経理担当者が請求書、支払、給与、会計入力、資金繰りまで担当していることがあります。1人経理の会社ほど、チェックリストとクラウド会計の活用が有効です。

月次決算の締め処理はチェックリストで漏れを防ぐ

月次決算の締め処理では、毎月同じチェックリストを使いましょう。チェックリストには、売上確認、請求書発行、仕入確認、経費精算、預金残高照合、クレジットカード未払金、給与仕訳、減価償却費、借入金返済、消費税区分の確認などを入れます。

チェックリストを使うメリットは、作業漏れを防げることです。引き継ぎがしやすくなることも大きなメリットです。税理士や外部の経理代行に相談する場合も、月次決算の締め処理のどこで止まっているかが分かりやすくなります。

月次決算の締め処理はクラウド会計で入力を減らす

月次決算の締め処理を早くするには、手入力を減らすことが重要です。クラウド会計を使うと、銀行口座、クレジットカード、請求書システム、給与システムと連携できます。連携できる取引が増えるほど、入力作業と転記ミスが減ります。

ただし、クラウド会計を導入するだけでは月次決算は早くなりません。勘定科目のルール、取引先名の登録、摘要の書き方、確認担当者を決める必要があります。クラウド会計は便利な道具ですが、月次決算の締め処理のルールを整えてから使うことで効果が出ます。

月次決算の締め処理を経営支援につなげる“見せる月次資料”

月次決算の締め処理が早く終わっても、経営者が数字を見て行動できなければ意味がありません。月次資料は、会計の専門家だけが読む資料ではなく、経営者が次の一手を決めるための資料です。

“見せる月次資料”では、損益計算書と貸借対照表をそのまま並べるだけでは不十分です。経営者が知りたい内容は、「売上は計画通りか」「利益は残っているか」「現金は足りるか」「どの部門に問題があるか」です。

月次決算の締め処理後は売上・粗利・固定費を見せる

月次決算の締め処理後の資料では、売上、粗利、固定費を分けて見せましょう。売上が伸びていても、粗利率が下がっていれば利益は残りません。固定費が増えていれば、売上が増えても資金繰りが苦しくなることがあります。

例えば、売上が前月比120%でも、粗利率が35%から25%に下がった場合、値引きや外注費の増加が原因かもしれません。月次資料に「売上」「粗利率」「固定費」「営業利益」を1枚で表示すると、経営者は問題点を早く把握できます。

月次決算の締め処理後は資金繰りを見せる

月次決算の締め処理後の資料では、利益だけでなく資金繰りも見せる必要があります。黒字でも、売掛金の回収が遅れれば現金は不足します。借入金の返済や税金の支払いが重なる月は、利益が出ていても資金残高が減ります。

月次資料には、預金残高、売掛金残高、買掛金残高、借入金返済予定、納税予定を入れましょう。3か月先までの資金繰りを見える化すると、融資相談や支払条件の見直しを早めに検討できます。月次決算の締め処理は、過去の数字をまとめる作業ではなく、未来の資金不足を防ぐ作業でもあります。

月次決算の締め処理を10営業日以内に終わらせるコツ

月次決算の締め処理は、まず10営業日以内を目標にすると現実的です。すでに10営業日以内に終わっている会社は、5営業日以内を目指すと経営判断のスピードが上がります。

10営業日以内に終わらせるコツは、月末前から準備を始めることです。月が明けてから全作業を始めると、締め処理は必ず混雑します。月中に処理できるものは月中に処理し、月末時点では差額確認だけにすることが理想です。

例えば、毎月25日までに経費精算の仮確認を行い、月末に大口売上と仕入だけを確認する方法があります。毎週金曜日に未処理資料を確認する方法も有効です。月次決算の締め処理は、月初だけの仕事ではなく、月中から進める仕事に変えることで早くなります。

まとめ

月次決算の締め処理が間に合わない原因は、経理担当者の能力不足ではなく、資料提出の遅れ、確認作業の属人化、作業の優先順位の不明確さにあります。月次決算を早く正確に終わらせるには、売上と売掛金を最優先し、仕入と在庫、経費精算、預金残高の順に確認する流れを作ることが大切です。

月次決算の締め処理では、チェックリスト、クラウド会計、提出期限の固定化が効果を発揮します。さらに、完成した月次資料は、売上・粗利・固定費・資金繰りが見える形に整えることで、経営支援につながります。

弊社では、月次決算の早期化、締め処理の見直し、経営判断に役立つ月次資料の作成支援を行っています。経理担当者だけに負担が集中している会社や、月次決算を経営改善に活かしたい会社は、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事を担当した税理士
株式会社YMG コンサルティングラボ 酒井 康至
保有資格公認会計士・税理士
専門分野法人税・消費税・国際税務
経歴大学卒業後、上場企業の専門商社(鉄鋼系・食品系)の経理部員として約15年の経験。内海外駐在3年半。
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